ジャズピアノ初心者は曲を完成させる練習をしてはいけない
もくじ
初心者がやりがちな間違った曲練習
さて、今回のテーマは、初心者がやりがちな間違った曲練習についてお伝えします。
これは、クラシックやポピュラー、譜面ものばかりをやってきた方に、ありがちな間違った練習方法だからです。
私も、最初の頃は、曲練習をよくしていました。
もちろん、曲の練習をすることは、悪いとはいいません。
ですが、曲練習が目的になってはいけない!ということです。
初心者はアドリブが出来るデータが蓄積されていない
初心者の頃は、アドリブをするための、下地や、元データが、頭や体にインプットされていません。
この状態で、曲練習をやっても、意味の分からない外国語の本を、音読して、意味は分からないけど、読み切ったから満足したようなものと同じです。
曲を完成させることを目的にした練習では、いつまでたってもジャズピアノらしい演奏は出来ません。
ですから、自由にアドリブが出来る感覚が得られるまでは、自分には下地やデータが蓄積されていないと自覚して下さい。
具体的な練習はどうするか
曲を早く流暢に、カッコイイフレーズで演奏したい、アドリブしたい、という気持ちはよく分ります。
ですが、ここは思い切って、Ⅱm7 → Ⅴ7 → Ⅰ△7 という、ジャズの7~8割を占めるコード進行を使って、ヴォイシングやフレーズの練習に集中して下さい!
他の方も、この練習については言われていますよね。
私は、この練習だけで、1日 4~5時間位費やし、1時間くらい曲を気分転換に弾く程度で、半年から1年を過ごしました!
その時、実感したのが、曲練習を殆どやらなくても、いつのまにか、曲が弾けるようになっていた、というのが正直なところです。
結局、ジャズは、難しく見えることも、シンプルなことの組み合わせでしかないから、ということがお分かりかと思います。
弾けても弾けなくても楽しさを見出すことが大事
ちなみに、このようなコードワーク、みなさんは、楽しいですか?つまらないですか?
私は、メチャメチャ楽しかったです!!
それは、やればやるほど、ジャジーなサウンドになったのが快感になり、もはや練習が、快感目的となっていったからです。
ここで大事なことをお話しします。
今は、まともに弾けないからつまらない、と思っている方。
そんな方は、続けても一生つまらないままの可能性が高いです。
なぜなら、弾けない状態を続けながら、弾けるようになるので、弾けない時間も長く過ごすことになります。
弾けない時間 = つまらない という前提があると、つまらない時間を過ごすことになるため、挫折してしまうのです。
私は、弾けないところから弾けるようになる過程が、本当に楽しいです。
ピアノに限らず、ビジネスや人生に関しても同様で、自分の変化成長を観察したり、結果が出ない本当の問題を発掘したり、結果に繋がる新たなやり方を見出したりすることが、私はとても好きです。
だから、結果、ジャズピアノが弾けるようになったのだと今では感じています。
成長過程は、地味な練習かもしれませんが、弾けても弾けなくても楽しさは変わりません♪
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ジャズピアノ&アドリブコーチ
性格気質と自己表現の研究家
音大&ジャズ研未経験で、ピアノブランク13年、30歳でコードを知る。
約8年間ジャズピアノの実態が分からなかったが、ある時ヒラメキが起こり、何を何からやったら、誰でもジャズピアノが弾けるのかが分かり、1日6時間くらいピアノに夢中になる。
2016年より1児の母をしながらリアル&オンラインコーチングレッスンを開始し、ゼロベースの初心者でも、1年以内にリードシートのみで、アドリブ、セッションに参加できる体系的なメソッドを提供中。
更に、なぜ自分はアドリブが弾けるようになったのかが、心理学や脳科学の観点で説明が出来ることが分かり、楽器・アドリブの熟達法と内面性の関係について、レッスン、YouTube、ブロブ、メルマガで語っている。