イントロとソロピアノの関係

もくじ

意外と難しいイントロの話

突然ですが、みなさんは、イントロの出し方をご存知でしょうか?

私のレッスンでは、リードシートだけで、ある程度アドリブが弾けるようになった人の中で、よく頂く相談としては、イントロの出し方が分からないというご相談です。
また、類似したご相談として、ソロピアノが弾けるようになりたいといったご要望です。
私も同じようなルートを辿ったので、凄く共感します!

セッションに参加したことがある方なら見たことがあるかもしれませんが、よくある8小節のイントロを、サラっと弾いている人の光景を見ると、ステキ~なんて思いますよね。
アドリブが出来なかった頃の私も、どうやってあんなにカッコイイイントロを弾いているんだろう??と、不思議でたまりませんでした。

実は、あの8小節って、ソロピアノで、両手でアドリブを弾くスキルの集大成が凝縮されているので、意外と難しいところがあります!
なので、私のレッスンでも、基本編ではあまり扱わず、匠の技マスターコースでお伝えしています。

ただ、難しく弾こうと思えば、難しくなりますし、シンプルに弾こうと思えばシンプルに弾くことは出来るので、慣れていない方は、シンプルなところから始めるといいです。

 

イントロ出しの3つのポイント

では、イントロ出しのポイントをここでは、3つお話しします。

1つ目は、テンポの提示に集中する。
メロディのような、音の中身より、テンポ提示の方が圧倒的に重要です。
なので、テンポが安定して出せるレベルでイントロを出すことがポイントになります。
最も弾きやすいものは、メロディ無しの、ルートとコードを扱う伴奏スタイルで弾くのがオススメです。

 

2つ目は、ビートの提示に集中する。
「今回はジャズのセッションですよ」というのであれば、スウィングのリズムで出すかもしれませんが、オールジャンルのセッションになると、ビート、つまり音楽のジャンルを提示することが必要になります。
ラテンなのか、ボサなのか、ファンクなのか、といったジャンルです。
私が過去に苦労したのが、歌のイントロでした。
ヴォーカリストは、特にビートのノリで歌いやすい、歌いにくいというのを敏感に反応する方が多かったような気がします。
ビートの種類に疎かった当時の私は、ジャズロックみたいに・・・というスウィング意外のものが、混じる指定では、全く対応が出来ずに苦戦したことがありました。

 

3つ目は、イントロの最後の小節に集中する。
例えば、Ⅰ始まりの曲であれば、手前の小節の最後のコードは、Ⅴ7になることが多いです。
仮に、8小節のイントロであれば、8小節目の最後のⅤ7が分かりやすく提示されると、曲の出だしがスムーズです。
自分の弾きっぷりよりも、相手のやりやすさを考えるのもイントロ出しのポイントになります。

 

ソロピアノの手前に8小節のイントロで慣れる

ある程度、ベース有りの編成でアドリブが出来るようになった方は、やっぱりソロピアノでも楽しみたいですよね。
ただ、初めのころは、ソロピアノって結構長く、集中力が切れやすかったりします。
そこでオススメなのが、先程話した、8小節のイントロ出しの練習です。
8小節で、先ずはソロピアノを弾くことで、音域を広く扱うソロピアノに慣れていきます。
これをすれば、セッションでのイントロはもちろん、1曲集中してソロピアノを弾くことも出来るようになります。

I Remember Clifford / Keiko Piano
2分57秒

ソロピアノは、気軽に一人で家で楽しむことが何よりの醍醐味です。
また、ソロは、低音域、中音域、高音域のそれぞれの良さを理解して、堪能することで、よりピアノの良さを生かしきることが出来ます。
楽しみ方は、たくさんあるので、やり方もたくさんありますが、先ずはご自分でやってみたいことにトライしてみて下さいね。

 

両手でリートシートだけでアドリブが出来るようになりたい方は、こちらをご覧下さい。
https://keiko-onuki.com/jazzpiano/

初心者向けジャズピアノ最速マスター8日間無料メール講座