コード奏法なのにモード奏法の言葉が出てくるから意味不明になる問題

もくじ

ジャズ理論の最初の壁はコレ

今日は、1年コースの方のレッスンでした!
会社を経営されている方なので、とにかく忙しいのですが、それでもやるべきことを端的に私がお伝えしているので、少ない時間でもリードシートだけで両手で弾けるようになっています。
ここまで来るのに、約半年。
もちろん、感覚だけでなんとなく弾くのでは無く、意味が分かって弾いていますよ。

意味が分かって・・・ということで、今日はジャズ理論の混乱の元をお話します。
それは、コード奏法とモード奏法がごっちゃになった参考書が多いため、ジャズやアドリブが理解出来ない人が多いことです!

最初に、コード奏法とモード奏法の違いが分からない方のために、その違いをお伝えします。

コード奏法は、メジャースケールありきで、解決先があること、ゴールがあること。
モード奏法は、イドフリミエロ 他無限にあって、解決先がないこと、ゴールがないこと。

このように、私はシンプルに考えています。
で、大抵の人が、鼻歌でアドリブをすると、コード奏法になります。
なぜかというと、大方の人が、幼少期から受けてきた音楽教育が、コード奏法だから、無意識にそうなるのです。
もし、モード奏法で歌う、というのであれば、かなり特殊な環境にいた方です。

話を戻して、コード奏法なのに、モード奏法の言葉が出てくるので、アドリブやジャズ理論が難しく感じる・・・ということがよく起こっています。

動画でもお話しています。5分13秒

イドフリミエロの本当の意味

まず、コード奏法は、Ⅱm7 → Ⅴ7 → Ⅰ△7 という進行が分かりやすく、Ⅰへ解決するのが流れです。
その時に、Ⅱm7というのは参考書でよく、「ドリアン」と書かれています。
いわゆる、イドフリミエロというものです。

ダイアトニックコードの説明のところに、

Ⅰ△7 イオニアンン
Ⅱm7 ドリアン
Ⅲm7 フリジアン
Ⅳ△7 リディアン
Ⅴ7 ミクソリディアン
Ⅵm7 エオリアン
Ⅶ7m♭5 ロクリアン

こんな風に参考書では書かれていますよね。
細かい話は端折りますが、スケール名は7つ全部違いますが、使う音は全て同じです。

実はイドフリミエロは、モード奏法の解釈だということをご存知でしたか?
なので、、、実際はコード奏法として弾くのに、モード奏法としての言葉が紛れ込んでいたりします。
なんかちょっと矛盾する気がしませんか?
これが、庶民派、凡人肌からすると、ジャズ理論混乱の元となっています。。。

もし、イドフリミエロを、モード奏法で解釈する場合は、使う音は全く同じでも、イオニアンとドリアンは全く別のキャラとしてスケール演奏します。
だから、同じ音でも聞けば二つは、違うものとして聞こえます。
しかし、ジャズ初心者が、実際にⅡⅤⅠが曲中にあったときに、「私は今、ミクソリディアンとして弾いている!」と意識するか?ということですね。
確かに、知識ではそう思って弾いている方もいらっしゃるかもしれませんが、Ⅱm7のドリアン、Ⅴ7のミクソリディアン、Ⅰ△7のイオニアンが、全て違うものとして聞こえなければ、やっていることはコード奏法なのです。
なので、実際はメジャースケールを使って、アドリブする人が殆どです。

15年くらいコード奏法とモード奏法が混乱していた人

以前、ここが15年くらい、混乱の元になっている方がいらっしゃいました。
そこで私が、10分程度これらの説明をしたところ、あっさり15年の謎が解かれて、納得されていました!
これがスッキリ解決した結果、今の自分が何から取り組んだらいいのか、優先順位が分かったと報告頂きました。

話が長くなってきたので、今日のところはここまでです。
要は、コード奏法の中にモード奏法の言葉が、入ってくるのでジャズ理論が分かりにくくなって、アドリブ出来ない人が多いということです。
もちろん、実践の練習も大事ですが、このような話は、そもそも論なので意外と説明してくれる人がいません。
細かい話よりも、大きなくくりの正しい理解は、初心者にとって大事ですので、意味の分からないところ、難しいなと感じる人は、クリアにした方が、効果的な練習が出来ますよ。

理論で意味不明の方は、基本的な概要はこちらも詳細まとめていますのでご覧になって下さいね。
https://keiko-onuki.com/jazzpiano/

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