自分の器に合ったアドリブをすることが大事なワケ

もくじ

なぜ2音スタートからのアドリブなのか?

私のレッスンは、アドリブが出来ない(と思い込んでいる)初心者さんを対象にしています。

両手でリードシートだけでアドリブが出来ない未経験者の方には、最低約1年かけて、レッスンしています。

私のレッスンでは、よくこんなことを言います。

「アドリブは、今この瞬間からでもすぐ出来ます!」

すると、殆どの方が、驚いたような表情をするんですね。

 

そうですよね。

殆どの方が、有名人やプロのようなベテランの演奏を夢見ているので、その人たちの演奏をなんとなく捉えて、自分には出来ないと錯覚しているからです。

ですが、私が大事にしているのは、本質です。

憧れや、細かい表現は際限なくありますが、「アドリブ」という言葉にフォーカスすれば、結局何をやってもOKというのが、答えだと私は思っています。

ただ、世間の物差しや、テレビなどの影響で、アドリブとはこうあるべき! ジャズならこうでなきゃおかしい! といった、外野の声、専門家らしき声、それに影響する自分の思い込みがあるので、なかなか、何をやってもOK・・・とはならない人が多いかもしれません。

 

そのため、アドリブ初心者の私は、何をやったらいいの??と困ってしまう方が殆どなので、私のレッスンでは、先ずはドレの2音、ドレミの3音だけで、片手でアドリブすることから始めています。

 

 

少ない音数でのアドリブの価値

 

先程は、ドレの2音、ドレミの3音と言いましたが、手を叩く、でもいいと思っています。

要は、何かしらの音が出た時点で、アドリブに参加していると思うことが大事です。

こんなことを言うと、ダサイな・・・、なんて馬鹿なことを言っているんだ・・・、みたいに思ってしまうかもしれません。

ちなみに、過去に2音でアドリブしたらどうなるか?という動画もアップしていたことがあります。

 

ジャズピアノで酒バラを2音でアドリブすると何が分かるのか
4分59秒

 

実は、こんな演奏でも、アドリブを殆ど意識して演奏したことが無い人は、本当に難しく感じてしまうことなんですよ!

その現場を、私はレッスンを通して実感してきました。

だから、片手で2音、3音しか、使わないアドリブが、いかに価値のあることか、これに気付くことはとても重要だと私は思っています。

2音だけのアドリブはスキルが無い人がやること、という発想は、音符をなぞるだけの演奏しかやったことのない人の感覚なのです。

 

 

今の実力を認めるから発展するメカニズム

 

私の発信は、とにかくコツコツ分解して続けることが大事とお伝えしていますが、いわゆる、ベイビーステップの推奨です。

小さな成功体験を積み重ねて、成長させましょう・・・というお話ですね。

これは、誰しもが分かると思いますが、大人になると、この単純なことが分かるようで分からない・・・

なぜなら、「自分には無い」という感覚を覚えてしまったからです。

理想とするものと比べて、自分にはスキルが無い、自分は劣っている、のような「無い」というフォーカスが強くなりやすい状態です。

 

ここで覚えておくと良いポイントをお伝えします。

確実に発展する、成長する、前進するメカニズムは、今あるものを実感することです!

 

例えば、2音だけで夢中になってアドリブしている状態を、しっかり味わう、堪能することです。

私のレッスンでは、ここを重要視しています。

2音、3音だけを使って、私とコール&レスポンスで、アドリブのキャッチボールをしますが、めちゃくちゃ集中するので、すごーく演奏した感を味わう人が多いです。

レッスンの最後には、「お腹が空きました!」なんて言葉が、思わず出てしまうほどです。

これくらい、音に集中してアウトプットすると、「あれ?!結構、弾いているな」という感覚が、体で分かるので、今あるスキルで充分、お腹いっぱいな感じになるんですね。

これを、頻繁に味わうことができると、「私にはある」という感覚が芽生えてトリガーとなり、更に、満たされる状態になりやすい環境が作られてくるのです。

そのためには、できるだけ、満腹感を味わいたいので、簡単なことから始める必要があります!

 

殆どの人が、不足感を穴埋めする練習になっていると思いますが、この状態で続けると、更に不足感を強めてしまうので、やればやるほど、「私は何も出来ない」という感覚になりやすいです。

燃え尽き症候群や、途中で挫折する人が、このような勘違いをしています。

そうならないようにするためには、今の自分の器に合ったことを丁寧にやることです!

沢山やることがあって、何から手をつけていいか分からない、という人はこれが苦手なようですね。

だから、結局、シンプルなことに集中出来ずに、不足感を感じてしまいます。

そのため、私のレッスンでは、その方がイイ感じに満腹出来るような課題を、常にベストなタイミングでお出ししています。

 

いつも足りない、お腹ペコペコの飢えている人と過ごすと、あなた自身も、腹ぺこ状態の錯覚に陥ってしまいます。

是非、「自分の中には、たくさんある!」に気付ける感性を身につけて下さいね。

 

 

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