演奏で緊張しやすい人がパワフルに活動する方法

もくじ

外で自由に演奏したいけど、カッコ悪い自分では演奏できないという葛藤

突然ですが、あなたは、いつでもどこでも、演奏を人と楽しめていますか?
いつもリラックスして、自由に演奏をすることが出来ると言えますか?
若しくは、演奏すること、ピアノを弾くことは好きだけど、毎回人前で演奏するのに緊張してしまう・・・という状態になっていませんか?

なんだか、冒頭から質問攻めのようになってしまいましたが、私がレッスンをしながらいつも感じていることは、このあたりの矛盾した心境を多くの人が抱えているということです。

そんな私も、外では思いっきり演奏を楽しみたい、いろいろな人と交流をしたい、リラックスして自由に自己表現をしたいと日々思いながら、一方では、カッコ悪い自分を出したくない、知らない人とのセッションはやりにくいし気を遣ってしまう、初めて見るリクエストの曲にきちんと応えられるだろうか・・・、緊張しやすい自分を表に出したくない、といった内側の葛藤を抱えていました。

今回のことは、動画でもお話ししています。

自分に最も合う演奏活動の選び方。
初めてのセッションホストで失敗した私の事例もお話しました。
13分12秒

不安体質8割の日本人向きな音楽活動をやってみよう

実は、日本人の8割が不安や緊張体質だというのを、みなさんはご存知でしょうか?
ということは、殆どの人が音楽に対しても、いつも不安や緊張感を抱いていると言っても過言ではありません。
日本人がなぜ8割も不安や緊張体質なのかと言えば、地理的な環境が要因している、自分のことよりも他人のことを優先する協調の文化だから、といった理由が考えられるようです。

だったら、ここで先ず、日本人なら緊張して当たり前!と開き直るような勢いが先ず大事だと私は考えます。
そして、次にやってほしいことがあります。
それは、自分の気質や価値観、刺激と馴染み具合の調合を、自分の演奏活動に調整することです。

先ず、自分の気質と価値観をよく知ることです。
気質に関しては、外向的なキャラクターなのか、内向的なキャラクターなのかがかなり重要です。
優劣はなく、外向的というのは人とのコミュニケーションが大好きな人だったり、分かりやすい行動派タイプです。
内向的というのは、物事を深く理解し、研究しながら、一人で過ごすことが得意だったりする、インドア派のようなタイプです。
医師に例えると、外向的タイプは忙しい医療現場で多くの手術をこなしていく感じ、内向的タイプは日々研究室で新薬を開発していくようなイメージです。

価値観に関しては、自分が大事にしていること、喜びを感じることに相当します。
無意識にやっていることも大事にしている価値観だったりするので、案外自分では気付きにくいこともあります。
先ずは、思いつく限りピックアップしてみるといいです。

次にやることは、新しいことと古いことの掛け合わせです。
人はちょうど良い新鮮さと馴染みさの具合で、居心地の良し悪しを感じます。
なので、どれくら自分は新鮮なことを入れるのか、どれくらい既に知っている馴染んでいることを入れるのかを考えていきます。
外向的なタイプの方は、新鮮なことが少ないと退屈しやすいですし、内向的なタイプの方は、新鮮なことが多いとプレッシャーになり空回りしやすいです。

初めてのセッションホストでやってしまった私の失敗談

結局、自分に合うもの合わないものを、どこまで客観的に把握できているのか、というのが、自分が居心地よく力を発揮出来るコツになってきます。
殆どの人が、これを知らないので、行き当たりばったりの事象に振り回されてしまいます。
そうすると、自分にとって大事ではないことに時間やエネルギーを使うことになるので、疲れてしまったりストレスが貯まっていきます。
更には、私のように自分には能力がないダメな人・・・という自分責めにもなってしまいます。

最後に、私がこのことを考慮しないで、やってしまった失敗談をお話します。
初めてセッションホストをさせてもらった時のお話です。

知り合いに紹介してもらったお店で、念願のセッションホストをさせて頂くことが出来ました。
その時のセッションホストのシステムが、お店の都合でホスト同士をどう組むかというのが決められるものでした。
お相手のホストとは、面識がなく、個人的な付き合いもない関係です。
ましてや、ホスト未経験の私ですから、経験値に対する自信もかなり低かったです。
そんな状態で、私は毎回、どんな相手なのかが気になるものの、それすらも遠慮して聞けずにいました。
毎回、セッション当日は、プレッシャーで押しつぶされそうになり、それでも毎回なんとかセッションは無事に終わっていました。
結局、自分の気質に合わず、2年半でホストを止めることになりました。

ここでの当時の私の失敗は、先ずは、知り合いと組んでセッションホストをやる必要があったということです。
私の場合は、人間関係が一番重視される価値観があるので、気の合う人と組むことを取り入れる必要がありました。
そして、お店も、元々行きつけのお店ではなかったので、場所や常連客、オーナーさんとの関係に慣れるまでに時間がかかってしまいました。
もし、行きつけであれば、雰囲気も知っていたでしょうし、顔見知りも多かったかと思います。
さらに、ホストは、知らない曲のリクエストにも対応する必要があるので、初見に対する抵抗も感じていました。

こんな風に言えるのは、私の気質は、HSPという気質が強く、外からの刺激に過敏に反応しやすいという気質をずっと持っていたからです。
最近でこそ、「繊細さん」という言葉が広まったので、私自身も自分のことが良く分かるようになりました。
私のようなHSP気質の方は、いきなり知らないことづくしの環境に身を置かないことがとても大事です。
私の例で言えば、先ずは、仲の良い友人と内輪でセッション会を開き、もっと広げたくなったら、徐々に、誰もが来るようなフリーのお店でセッションホストをするのが良いです。

今思えば、私は最も自分の気質に合わないことをやったがために、お陰で自分の合うものが良く分かるようになりました!
こんな自分の失敗談もあり、レッスン受講生さんがお近くの方は、セッション同行もしています。
スキルの実力があっても、最後は、気質の問題が絡んでしまうのが、日本人の演奏でつまづきやすい課題だからです。

動画でも説明していますので、是非参考にしてみてくださいね。

 

音楽の上達に必要な、メンタルや思考のお話はこちらにも書いています。
https://keiko-onuki.com/jazzpiano/

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