何が原因でアドリブが出来ないのか知っていますか?

もくじ

リズムが悪いと言われ続けていた方の間違った練習

 

私がレッスンをするときに、大事にしていることがあります。
それは、何が原因でその人の成長を止めているのか?です。

 

先日、既に10年近く、他所でジャズピアノを続けてきた方のレッスンで、こんな面白いことがありました。
その方は、既に他の先生のレッスンを受けていたのですが、その先生には、リズムが悪いことをずっと指摘されてきたようです。
そのため、私のレッスンを受ける時にも、自分はリズムが悪いということを、とても気にされていました。

 

 

ところが、私のレッスンではそこまでリズムが悪いという印象がなかったのです。
きっと、その先生が、リズムに厳しい人だから、そんなことを言われ続けてきたのかなと思いました。
しかし、先日のレッスンで、リズムが悪いと言われていた、本当の理由が分かりました。

それは、その方は譜面を見ると、ズレやすくなるということです。
私のレッスンは、期間を設けてのレッスンですが、前半の半分は、曲でのアドリブをやりません。
ですので、譜面を見てアドリブしないため、その方のリズムの悪さは殆ど感じなかったのです。
レッスン後半は、曲を使いながらのアドリブもやっていきます。
実は、ここで初めて、ズレやすいという状態が出てきたのです。

 

譜面を見ない方がよい理由

 

ということは、この方は譜面を見なければ、リズムは良いですし、譜面を見るとズレやすいということが分かりました。
それなのに、今まで他の先生には、ちゃんと譜面を見なさい、とまで言われていたとのこと。

これを聞いて、リズムが悪いという本当の原因が分かったのです!

 

実は、譜面を見ながら演奏するというのは、結構難しい技術なんですね。
クラッシック経験が長い方は、譜面を見ながら演奏することは、いとも簡単に出来ます。
しかし、クラッシックピアノ経験が少ない方や、殆どやったことが無い方、若しくは、譜面が読めない方が譜面を見ての演奏は、かなり難しいことです。
こちらの方も、あまり譜面を見てのピアノ演奏は経験が無かったため、譜面を見るとリズムが悪くなるということが起きていました。
なので、本当はこちら方は、リズムが悪い人ではなく、余計なことをやって、リズムを悪くさせていた、と私は考えています。

 

 

ということは、解決策としては、譜面を見ない方が良い、ということになります。
じゃあ、暗譜なのか?と思うかもしれませんね。
しかし、単に暗譜するということではなく、ここからはリズムやノリ、といったことを含めて、アドリブしている人たちが、どんな感覚で演奏しているのかを、細かくステップを踏んで練習するのが最もな道だと私は考えています。

 

 

天才をチヤホヤするTVが大嫌いな私

ちょっと私の話をしますね。

実は私、テレビなどで、天才音楽家をスゴイ人として、放送される番組が、大嫌いです。笑
天才が大嫌いなのではなく、天才をスゴイ人としてチヤホヤすることです。
大嫌いでも、そのテレビは見ちゃいますが・・・笑
どうしてそう思うのかは、私が音楽に対する劣等感がものすごく強いから。
だから、私が勝手にそう感じているだけ。
でも、この劣等感がなければ、どうしたらアドリブが出来るようになるのか?という研究や練習はやらなかったと思います。
劣等感あって、凡人の私でも、初心者さんにアドリブを教えるまでに至ったと言えます。

 

 

そして、天才をスゴイ人としてチヤホヤしている番組を見て、イライラする私が考えることは、「私だって時間をかけて天才がやっていることを分析すれば、必ずあの人たちに近づける」と思うことです。
だって、天才しか音楽は楽しめない、なんて諦めるの悔しくないですか?!
一生かかっても、その天才と同じようにはならないかもしれませんが、1ミリでも近づこうとしている自分は確かにいます。

 

また、どうして出来るの?どうして出来ないの?という違いに、私は異常に関心があり、見えないメカニズムや法則性、規則性を解明するのが大好きです。
なので、アドリブ初心者がなぜ弾けないのか?という原因は、ほぼほぼ検討がつきます。
今回の方のように、努力の方向性を間違えないように、上手くいかない本当の原因はしっかり掴んで、みんなが進めるように、私なりに今後もレッスンや情報発信を続けていこうと思います。

 

8年もアドリブが分からなかった私が解明した、初心者さん向け ジャズピアノマスターの全容はこちらです。
https://keiko-onuki.com/jazzpiano/

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