練習メニューを作るときに意識する3つのこと

もくじ

練習の基本は12キーで試すこと

8月も下旬に入り、学校ももうすぐで2学期ですね。
私のレッスンを受けている方は、子育て真っ最中の方も多く、8月になると夏休みモード一色で、なかなか練習が出来ない・・・と言われる方も多いです。
そんなことを感じて、今回のテーマは、日々の練習メニューを作る3つのポイントをお話ししますね。

まず、1つ目です。

曲練習を除く、コードワーク等の基本練習は、12キーで試すことを前提としましょう。
これは、以前から私がずっとお伝えしていることです。
なぜ12キーかというと、ピアノは転調移調が難しい楽器なので、転調移調に制限があると、弾くこと自体に抵抗感が生まれやすいです。
また、参考書で分かったつもりでも、いざ、鍵盤で再現すると、キーによって、全く違うことをやっているような感覚になります。
それは、白鍵、黒鍵があるため、紛らわしいことが多々あるのです。
鍵盤と仲良くするという意味でも、簡単な内容でいいので、12キーで練習をしましょう。
12キーで練習することで、「本当に分かる」という感覚になって、アドリブに自信が持てます。

 

本当にやりたいことに絞る

2つ目は、練習メニューは、本当にやりたいことに絞りましょう。

これをやらなくてはいけない・・・という義務感では、続けることは出来ないからです。
もし、習っている先生から、半強制的に課題を出された場合は、その練習メニューをやりたい!と思える仕掛けを作りましょう。
私がレッスンをする場合は、その人にとって、その練習にどれだけメリットがあるか、ということを伝えていきます。

また、ピアノは多くの役割を果たすことができる万能楽器なだけに、沢山やることがあります。
あれもこれもやらないと上手くならない・・・と思うと、つい、いろいろな情報ややり方、自分が抱えている多くの課題に、目移りしてしまうのです。
そうではなくて、今の自分が一番興味関心の持てる分野を1つ選択して、その分野をクリアすることだけに集中しましょう。
そうすることで、1本の軸が出来て、自分への自信にも繋がります。

また、何かを極めると、更に他の事へうまく流れて、発展することもよくあります。
私の場合、どうしてもコード奏法を磨きたくて、スケールは殆どやらずに、コードだけ研究した時期がありました。
コードに没頭しながら、たまにスケールでのアドリブをしたところ、スケールの練習を殆どしていないにも関わらず、アドリブが急に上手くなった感覚がありました。
当時は不思議だったのですが、結局、コードとスケールは同じ物なので、コードに没頭してもスケールでのアドリブは上達するのは当たり前のことなんだと分かったのです!

その練習は現場で即反応できるか

3つ目は、実際の演奏で即反応して使えるものなのかを意識することです。
よくあるのが、勉強して分かったつもりで、実践に結びつかないというパターンです。
結局これも、上記の2つを満たしていないと、実践に結びつけようと思わないのですね。
そこをクリアした上で、お話すると、知識をどこまで知恵に変えて、使えるものとして練習メニューに組み込むかが大事です。

例えば、以前の私は、どんな曲でもイントロが出せるようになりたいと思って、イントロを集中練習したことがありました。
ある程度のコード進行のパターンがあったので、それを書き出して、12キーで練習していたのです。
ところが、イントロはソロでの即興に近いので、実際は、コード進行すらも譜面を見て弾くことはありません。
それを想定していなかった私は、結局はセッション現場でイントロが出せないという経験をしました。
その後、イントロはコードを書いて見て弾くのではなく、コード進行は暗記して、鍵盤だけを見るというスタイルに変えました。
それからは、イントロもスムーズに出すことが出来るようになったのです!

以前から、ブログでもお伝えしていますが、アドリブや即興演奏で、唯一見ることが出来るのは、鍵盤です。
なので、コードのような文字情報ではなく、鍵盤をよく見て理解し、実践練習することはとても大事です!

 

いかがでしたでしょうか?
練習というと、苦いイメージを抱く人も多いかもしれません。
それは、自分自身がやりたくないことをやっている証拠でもあります。
やりたくないことはやらなくていいです!
いかに、やりたいことに変えていくかという視点で、スキルを磨いていくと、楽しみながら続けていくことができますよ。

 

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