なぜスケールが分かっても気持ちよく歌えないのか

気持ちよく歌うポイントは2つ

今年は、YouTubeの配信を丁寧にやっていこうと思っています。
今まで、遠慮して話さなかったことも出して行こうと思いますので、ご興味ある方はマニアックなお話にもついてきて下さいね。(笑)

さて、今日のお話はスケールが分かっても歌える感じがしないのはどうしてか?というお話です。
これには、2つのポイントがありますよ。

1、ノリを重要視しているか
2、未来から時間が流れている感覚が持てているか

というわけで、一つずつ説明していきます。

まず、1つめはリズムやノリ、グループといった音ではないところの重要性に気付くことです。
コード音楽は、クラシックとは圧倒的に違うことがあって、それはグループが強調されることです。
言い過ぎかも知れませんが、音では無いということです。

ここを勘違いして、カッコイイフレーズにしよう・・・と思って、誰かが書いた楽譜をみて、フレージング研究をしてしまうことが、初心者さんにはよくあります。
もちろん、音によるフレージングも大事ですが、たいていはノリの部分が影響しているので、楽譜を見ても改善されないことが多いです。
レッスンでもよくお伝えするのですが、先ずは、音数を減らしてノリでアプローチすると案外イイ感じに歌えます。

 

なぜスケールが分かっても気持ちよく歌えないのか
11分35秒

 

2つめは、マニアックなお話です!
それは、時間の流れ方が未来から過去へ向かっている感覚があるかどうかです。

例えば、目標達成のお話に置き換えると分かりやすいです。
あなたが、3年後にこうなりたい、という理想像があるとします。
もし、その理想像になるのであれば、2年後はどんな自分でいる必要がありますか?
更に、今から1年後は、どんな自分でいる必要があるでしょうか?
そして、今から半年後には、どんな自分でいたらよいでしょうか?
では、今日からあなたは何をしたら、半年後にその理想的な自分になれるでしょうか?

こんな感じで、何かをするのに、未来を想定すると逆算して行動がしやすくなるのですね。
これを音楽にあてはめるとこうなります。
16小節の曲であれば、16小節、15小節、14、13・・・と終わりから時間が流れる感覚を持つということです。
そうすると、1小節目ではどんな風にしたらよいかが、なんとなく想像つくと思いませんか??
もし、16小節目から逆算するのが難しければ、4小節先から後戻りする感覚を味わってみて下さい。
すると、1小節目にどんな風に音を出したら良いかが、想像つきやすくなると思いませんか?!
ただ、実際は1小節目から2小節目、3、4・・・と演奏は流れます。
なので、自分が実際に音を鳴らす作業と、自分の内部で感じられる感覚は逆になっているというのが、面白い感覚です!
だから、知っている曲は弾きやすいですし、知らない曲は弾きにくいというのも納得いく気がしますよね。
これは、私の内部で起こっていることを言語化したので、もしかしたら、別の感覚の方もいらっしゃるかもしれません。

最近つくづく思うことがあります。
それは、音楽の本質も人生の本質も同じじゃない??!!ということです。(笑)
こういう話は、かなりマニアックなのですが、音楽を丁寧にやっていると、音楽がいろいろと教えてくれます!
あくあまで、私の体験ですが、こんな様なマニアックな話も、今後沢山していきますね。

マニアックかもしれませんが、ジャズピアノのスキルと、メンタルのお話両方をこちらではご覧頂けます。
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