ジャズピアノが上手くならない原因は2つ

もくじ
上手くならない原因は教える側と学ぶ側の問題
先日、このような質問を頂きました。
3年間エレクトーンを習っているけど、コードが覚えられません。
ジャズピアノのレッスンを受けたら、エレクトーンが上手くなりますか?
同じようなお悩みを抱えている方のために、上手くなる、ならない原因について、解説します。
先ず、こちらの質問の答えとしては、上手くなるとも言えるし、上手くならないとも言える、です。
なぜなら、レッスンというのは教える側も学ぶ側にも責任があって、お互いの関係性がベストなら結果成果が出るからです。
上手くならない原因は主に2つあります。
1、教える側に問題がある
2、学ぶ側に問題がある
教える側の問題とは
では、教える側の問題をお話します。
それは、相手に相応しいレッスンや指導が出来ていないことです。
相手に相応しいというのは、学ぶ側が受け取れる情報を提供できているかどうかです。
例えば、学ぶ側も初心者から上級者までいて、さらにはプロとして活動している人までいます。
このレベルに合った、レッスンや指導が出来ていれば問題がありません。
なぜこれが重要かというと、初心者とプロとでは、情報を受け取るスキルが全く違うからです。
上級者やプロは、ある程度の体験、知識が脳内に情報データとして蓄積されているため、過去のデータを元に、新しい情報理解したり自分なりにアレンジして扱うことができるからです。
1を知って10を知る、ということが出来るのです。
こんな方には、教える人の仕草や雰囲気だけで、何を言わんとしているのかが読み取れるので、言葉足らずな先生でも大丈夫なのです。
むしろ、教える側の日頃の活動状況や風格、ブランド力が学ぶ側への重要な情報、魅力となります。
一方で初心者は、右も左も分からない状態で、知識も体験も圧倒的にありません。
ですから、先生が見えないところまで言語化して説明をしないと、全くと言っていいほど意味が分かりません。
よちよち歩きの赤ちゃんと同じ状態なので、手厚いサポートを受けないと、ある程度の独り立ちは難しいのです。
以上を踏まえると、初心者には初心者向けの先生に習う必要があり、上級者には上級者向けの先生に習う必要があります。
更に、教える側も自分の売りが分かっているか?が重要です。
自分は分かりやすく説明するのが得意、細かいところまでサポートしたいと思えば、初心者相手のレッスンが相応しいです。
一方で、自分は実践スキルに卓越して、カリスマ性を持っていて、演奏活動でライブ動員数の実績がある、CDの売り上げがある、有名人との共演が多数あるのであれば、プロになりたい人を育成出来ます。
学ぶ側の問題とは
今度は、学ぶ側の問題をお話します。
一言で言うと、本気度合いです。
本当にやりたいと思っているのか?が超重要です。
やりたいレベルも沢山ありますので、ジャズピアノを例に上げてみます。
レベル1 カッコイイな
レベル2 少しやってみたいかも
レベル3 自分で出来そうに無いからレッスンを受けよう
レベル4 趣味でもちゃんとやりたいから指導力のある先生に習おう
レベル5 先生の言っていることだけでなく自分なりのやり方を開発していこう
レベル6 音楽で世の中の人に影響を与えて面白い人生にしていこう
最初は、ちょとした興味関心から始まり、最後は世の中の人を巻き込む程の使命にまで発展しています。
ちなみに、私もレベル1から始まって、今はレベル6にいます。
そして、殆どの人が気づかない無意識で起こっていることは、レベル3の自分なのに、レベル6の人のスキルを最初から求めて、そのギャップに耐えられなくなっているということです。
意識とスキルはいつも連動しますので、ここにギャップが生じます。
理想と今の自分の状態にギャップがあるので、落胆するわけですが、誰でもあることですし、これがないと人は成長しないので、初めからギャップがあることを分かって、良い意味で落胆を味わうといいです。
自分が上手くなることを許していますか?
最後に、とても重要な話をします。
それは、自分が上手くなることに許可をすることです。
許可をしないまま、上手くなろうとしても、上手くならないような状況を自分で作り出してしまいます。
メンタルブロックという言い方もありますね。
例えば、こんなことがあります。
・自分のやりたいことを周囲が反対する
・常に金欠で忙しい
・お金や時間を言い訳にして自分に学ぶチャンスを与えない
・病気や怪我、トラブルを自分、家族にさせて学ぶチャンスを阻害する
・いつまでたっても上手くならない指導者を引き寄せる
これは学ぶ側の問題で、深い意識で、私は学ぶに値しない存在だ、と思っているからです。
学んだ後に上手くなってしまうと、以前の自分よりも価値ある自分にステージアップするため、価値ある自分になることを、最初から拒否してしまいます。
もし、上記のパターンに陥いる場合は、こんな質問をかけて見て下さい。
質問
自分は何のためにジャズピアノを弾くことになっているのか?
この質問は、自分の人生においてジャズピアノの役割が何かを知るものです。
これが分かれば、上手くなる許可が出やすくなります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
上手くならない原因2つが分かれば、自分がどうしたら上手くなるのかが分かります。
音楽業界では、楽器スキル以外の話が、まだまだ軽視されています。
このような前提を踏まえた上で、自分は何をしたいのか明確にして、自分のレベルをわきまえて、自分に相応しいレッスンを誰に遠慮することも無く受けて下さい。
人生はあっという間です。
これは!と思う素敵な指導者がいたら、すぐに話しかけてみて下さい。
きっと、1年後はあなたの想像を超える自分になっていますよ。
ジャズピアノの全体像、マスターの手順詳細はこちらにも書いています。
宜しければご覧下さいね。
https://peraichi.com/landing_pages/view/5b3i0

アドリブ初心者の為の
ジャズピアノ&アドリブコーチ
音楽と成長の研究家
HSS型HSP気質(外向的かつ内向的なので、内面の拮抗に苦しみやすい気質)で、大きな失敗、大きな成功の両方を体験。
その結果、メンタルサポートを含めた、体系化されたジャズピアノのオンラインレッスンを2016年よりスタート。
自信は、音大経験無し、ジャズ研経験無し、ピアノブランク13年、30歳でコードを知る。
その後、8年くらいジャズピアノの実態が掴めず、右往左往するが、ある日突然ひらめきが起こり、何を何からやったら、誰でもジャズピアノが弾けるのかが分かり、1日6時間くらいの練習と研究に夢中になる。
更に、なぜ自分はジャズピアノが弾けるようになったのかが、心理学や脳科学の観点で説明が出来ることが判明。
自分のやってきた体験に価値があることが分かり、内面性と楽器熟達の関係について、レッスン、YouTube、ブロブ、メルマガで語っている。
同時に、会社員を退職後、人の内面性に興味を持ち、心理学、脳科学、スピリチュアルを45人以上の講師に学び、2017年より1児の母をしながらレッスンを開始。
オンラインレッスンでもゼロベースの初心者が、1年以内にリードシートのみで、セッションに参加できる体系的なジャズピアノメソッドを提供。
そこで気付いた、人に分かりやすく共感される説明力を活かし、演奏家ではなく人材育成、教材開発、コーチングを本業とする。
現在は国内外問わず、オンラインによるレッスン、講座、セミナーを提供し、分かりやすい、簡潔、との好評を得ている。
また、幼少期の頃は、外からの刺激に敏感なHSP(Highly Sensitive Person)気質に悩みながら、言いたいことが言えない時間を過ごす。
19歳から27歳までは、ピアノを弾かない、音楽も聴かない、音楽と疎遠な生活を送っていたところ、原因不明の体調不良を発症。
後に、人は本来の自分と違った姿をしていると、病気になるということが分かり、一生音楽と関わる人生を送ると決心する。