ジャズピアノのアドリブはここぞというところで音を出す

譜面を見て曲の主旨を把握する
ジャズは自由な演奏ができる音楽と言われていますが、初心者の人からすると、どう自由にやったらいいのか?と疑問に思うかもしれません。
私は、ジャズを続ける程、自由というのは本当だなと感じます。
ですが、ジャズを始めたばかりの方には、自由になるためにある程度のコツを知る必要があります。
今回は、譜面を見て上級者はどんな音を出すと決めているのかをお伝えします。
私が、まだアドリブが殆ど出来ていなかった時に、あることに気付きました。
それは、KeyがFなのに、Bが♭していない音を含むコードが出てくることでした。
当時の私は、このことを先生に話すと、「そうなんだよ、いいことに気付いたね」と言われました。
特徴的な音を探し出すべし
譜面の要約とは、その曲の特徴的な音をいち早く拾うことです!
特徴的というのは、仲間外れ的な音のことを言います。
例えば、keyがE♭の曲を想像して下さい。
E♭の基本のスケールは、E♭、F、G、A♭、B♭、C、Dです。
この音を使って、アドリブすることには、何の驚きもないですよね。
では、E♭の曲の中に、G7というコードがあったらどうでしょう?
実は、これはE♭の曲中では、仲間外れ的コードになります。
それは、コードトーンに、Bの音が入っているからです。
E♭keyの原則は、B♭で、Bの音は入っていません。
なぜそのコードが使われているのかを理解する
それなのに、G7と書かれているのは、Bの音を使って欲しいという意図があるのです。
この意図を読む力のことを、譜面の要約力と個人的に言っています。
Bを使うことによって、G7の小節をアドリブしていることが伝わり、曲全体に締りが出てきます。
コード感のある演奏とも言えます。
また、周りの人にもいろんな意味で、この人分っている人!と伝わります・・・(笑)
もちろん、スケールの話を持ち出すと難しくなります。
でも、コードトーンだけを見て、特徴的な仲間外れ的コードかどうかの判別は、初心者でもつきますよね。
こうして、ここの小節では、この音を必ず使ってアドリブしよう、と自分で決めていくことが、実はとても大切なのです。
テストで言うところの、「点くれ問題」みたいなものですね。
ここぞというところで、出すべき音を出さないと、「痛いアドリブ」になってしまいます。
特に、初心者の人には、センスのあるアドリブをする上で大事なポイントとなります。
初心者、緊張しやすい方、HSP気質の音楽家の為の
ジャズピアノ&アドリブコーチ
音楽と成長の研究家
HSS型HSP気質(外向的かつ内向的なので、内面の拮抗に苦しみやすい気質)で、大きな失敗、大きな成功の両方を体験。
その結果、メンタルサポートを含めた、体系化されたジャズピアノのオンラインレッスンを2016年よりスタート。
自信は、音大経験無し、ジャズ研経験無し、ピアノブランク13年、30歳でコードを知る。
その後、8年くらいジャズピアノの実態が掴めず、右往左往するが、ある日突然ひらめきが起こり、何を何からやったら、誰でもジャズピアノが弾けるのかが分かり、1日6時間くらいの練習と研究に夢中になる。
更に、なぜ自分はジャズピアノが弾けるようになったのかが、心理学や脳科学の観点で説明が出来ることが判明。
自分のやってきた体験に価値があることが分かり、内面性と楽器熟達の関係について、レッスン、YouTube、ブロブ、メルマガで語っている。
同時に、会社員を退職後、人の内面性に興味を持ち、心理学、脳科学、スピリチュアルを45人以上の講師に学び、2017年より1児の母をしながらレッスンを開始。
オンラインレッスンでもゼロベースの初心者が、1年以内にリードシートのみで、セッションに参加できる体系的なジャズピアノメソッドを提供。
そこで気付いた、人に分かりやすく共感される説明力を活かし、演奏家ではなく人材育成、教材開発、コーチングを本業とする。
現在は国内外問わず、オンラインによるレッスン、講座、セミナーを提供し、分かりやすい、簡潔、との好評を得ている。
また、幼少期の頃は、外からの刺激に敏感なHSP(Highly Sensitive Person)気質に悩みながら、言いたいことが言えない時間を過ごす。
19歳から27歳までは、ピアノを弾かない、音楽も聴かない、音楽と疎遠な生活を送っていたところ、原因不明の体調不良を発症。
後に、人は本来の自分と違った姿をしていると、病気になるということが分かり、一生音楽と関わる人生を送ると決心する。