ジャズピアノの才能があると力が発揮されない意外な理由

もくじ

自分はダメだとあきらめる瞬間

以前、見たテレビ番組でのこと。

アスリートとして活躍しているある選手が、天才と言われる兄をお手本にして、スキルアップをし、結果メダルを獲得している、というお話でした。

兄は、弟へ自分のスキルを伝授し、日々練習指導に励みます。

そして、皮肉にも兄弟対決をせざるを得ない日がやってきます。

ここで、なんと指導を受けてきた弟が、兄に勝ってしまう。

そして兄は、これをきっかけに、アスリートとしての夢を断念することに。

映画のようなストーリーですよね。

分かり過ぎが邪魔をする

私は、この話をテレビで見たときに、感じたことがありました。

それは、天才過ぎて、この先努力をしても良い結果が出ないことが分かってしまう。

これが、途中で夢を断念する理由だったのではないか?と思ったのです。

つまり、良い意味で分かっていない人は、努力すればきっと結果が出る、というポジティブな考えで続けていくことができ、結果が出る。

一方で、分かり過ぎて、自分がいかにダメか、ということに気付いて、あきらめてしまう、というわけです。

これ、音楽でも全く同じことが言えます!

ある程度、楽器を始めて成長すると、以前より自分の演奏が劣ってみえる時期がきます。

それだけ、自分の目利きが発達したため、自分が劣って見えるわけですね。

これは、成長の兆しと捉えることが出来るので、とてもいい経過です。

しかし、天才過ぎると、良し悪しに判断がつくため、少しでも自分より優れている人を見ると、もう自分はダメだと決めてしまうのです。

なんとも皮肉ですよね・・・

内面の状態に左右される結果

耳が良すぎて、自分の演奏に自信がないといって、悩んでいる人もいました。

これも、才能がありすぎる上での悩みなのです。

自分のことは、厳しく評価をしがちです。

特に、几帳面な日本人にはありがちです。

どうしても、自分への評価が厳しくなってしまう時、自分のことは一番分からないものだということを覚えておいてください。

それは、自分の可能性を信じているからこその裏返しでもあります。

内面の感情がネガティブな時、最も結果が出にくいです。

というより、結果を気にしすぎてやるべきことに集中出来ていません。

結果について、評価をする時、いつも事実だけを受け止めるようにしてください。

これしかできていない、だから私はダメなんだ、ではありません。

今は、この状態、だから、次はこれを目指す。

この程度で十分です。

自分の機嫌を損ねるような評価は、何の役にも立ちません。

常に、フラットな感情、良い感情を保つことに集中して下さいね。

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