コードはコードの通りに弾かなくても大丈夫です

もくじ
コードはあくまで共通認識
急に暖かくなって、つい、うとうと眠くなってしまうような気候になってきました。
とは言いながららも、年度末で何かと忙しかったり、変化の時期ですので落ち着かないかもしれませんね。
私は次年度は、子供の学校の役員になっているので、既に引き継ぎをやっています。
さて、今日のテーマはコードはコードの通りに弾かなくても大丈夫だよ、というお話です。
ピアニストの役割として、他の楽器よりもコードを出すことが求められるため、コードを意識して弾くことが多いですよね。
アドリブ慣れしない頃、理論がいまいち良く分かっていなかった頃の私は、書いてあるコードの通りに弾かなきゃダメだと思い込んでいました。
しかし、、、リードシートに書いてあるコードは、あくまで共通認識として書いてある、という程度に思っ大丈夫だよ!というのが今日お伝えしたいことです。
アドリブ初心者が知っておいた方がいいコードの捉え方
9分15秒
他のコードでも大丈夫な例
上記動画でもお話していますが、こちらでももう少し詳しく説明しますね。
例えば、酒とバラの日々という曲は、ジャズセッションでもよく選曲されるものです。
この曲を取り上げて、他のコードでも大丈夫だよというのを説明しますね。
キーはFで、冒頭の4小節に、よく使われるコード進行がこちらです。
F△7 ⇒ E♭7 ⇒ Am7♭5 ⇒ D7
例えば、私であれば2小節目のE♭7を、Gm7に変えてもいいよという案を思いつくんですね。
どうして、Gm7に変えてもいいの??と思う方のために、少し説明しますと・・・
キーFで出来ている曲なので、Fのダイアトニックコードであれば、何を使っても間違いでは無いというのが、一つの考え方です。
ダイアトニックコードが分からなければ、以前こちらで説明していますよ。
https://keiko-onuki.com/2021/08/13/21-8-13/
あとは、メロディの音が、コードトーンに含まれている場合も、そのコードを使う案としては、比較的候補になりやすいです。
ここで言えば、2小節目冒頭のメロディがGになっているので、Gm7を持ってきています。
更に上級者であれば、もっと掘り下げて、そのコードが持つスケールの中にメロディの音があれば、そのコードを使う候補にもなります。
実はこれにあたるのが、E♭7なのです!
E♭7は、リディアン7というスケールが使えますので、メロディの内容を見ると、リディアン7に含まれる音が、バッチリメロディの音になっています。
特に、Aという音がE♭7から見ると、#11なので、これはリディアン7の特性音であり、最もリディアン7らしく聞こえるので、これを強調したかったからE♭7をつけていると見ることが出来ます。
どのコードでもOKを前提にしよう
実は、どのコードでもいいんだ、たまたまこのリードシートはこのコードなんだ、という感覚が、コード音楽やアドリブをする上では大事な感性になります。
このコードじゃなきゃダメという考えが薄くなった方が、リラックスして演奏することも出来ますし、実は私が過去にチラと話した暗譜する力、譜面を見ないで弾ける力にも繋がってきます。
知識は多少必要ですが、この時点で話が??となっている方は、一先ず、コードパターンは何通りも存在すると思うといいですよ。
ジャズピアノで最初に知っておいた方がいい内容はこちらにまとめています!
https://peraichi.com/landing_pages/view/5b3i0

アドリブ初心者の為の
ジャズピアノ&アドリブコーチ
音楽と成長の研究家
HSS型HSP気質(外向的かつ内向的なので、内面の拮抗に苦しみやすい気質)で、大きな失敗、大きな成功の両方を体験。
その結果、メンタルサポートを含めた、体系化されたジャズピアノのオンラインレッスンを2016年よりスタート。
自信は、音大経験無し、ジャズ研経験無し、ピアノブランク13年、30歳でコードを知る。
その後、8年くらいジャズピアノの実態が掴めず、右往左往するが、ある日突然ひらめきが起こり、何を何からやったら、誰でもジャズピアノが弾けるのかが分かり、1日6時間くらいの練習と研究に夢中になる。
更に、なぜ自分はジャズピアノが弾けるようになったのかが、心理学や脳科学の観点で説明が出来ることが判明。
自分のやってきた体験に価値があることが分かり、内面性と楽器熟達の関係について、レッスン、YouTube、ブロブ、メルマガで語っている。
同時に、会社員を退職後、人の内面性に興味を持ち、心理学、脳科学、スピリチュアルを45人以上の講師に学び、2017年より1児の母をしながらレッスンを開始。
オンラインレッスンでもゼロベースの初心者が、1年以内にリードシートのみで、セッションに参加できる体系的なジャズピアノメソッドを提供。
そこで気付いた、人に分かりやすく共感される説明力を活かし、演奏家ではなく人材育成、教材開発、コーチングを本業とする。
現在は国内外問わず、オンラインによるレッスン、講座、セミナーを提供し、分かりやすい、簡潔、との好評を得ている。
また、幼少期の頃は、外からの刺激に敏感なHSP(Highly Sensitive Person)気質に悩みながら、言いたいことが言えない時間を過ごす。
19歳から27歳までは、ピアノを弾かない、音楽も聴かない、音楽と疎遠な生活を送っていたところ、原因不明の体調不良を発症。
後に、人は本来の自分と違った姿をしていると、病気になるということが分かり、一生音楽と関わる人生を送ると決心する。