アドリブを自由に弾く脳の仕組み

もくじ

殆どの人がインプットのみになっている

今日はレッスンで嬉しいご報告がありました。
それは、まだ2回しかレッスンを受けていないのにもかかわらず、既に曲が自由に弾ける感覚になったというご報告です!
こちらの方は、元々緊張しやすく、レッスンすらも緊張してしまうのではとご相談を頂いていただけに、その進歩のスピードにビックリです。

ではなぜ、2回のレッスンでも自由に曲が弾ける感覚が持てるのでしょうか?
それは、アウトプット型の脳の使い方になっているからです。
大抵の方は、何かを教えてもらって、何かを知って終わっています。
何かを知るというのは、大事なのですが、それだけでは情報が蓄積されたままで、活用されていないからです。
大事なことは、その情報をいかに使って、アウトプットするかが、アドリブを構築するポイントになります。
初心者の方は、アドリブのコツが分からない人が多いので、私はその都度具体的にアウトプットの方法をお伝えしています。

脳はインプットとアウトプットを繋げることが出来ない

脳は、インプットのラインとアウトプットのラインはあるのですが、実はここの2つのラインが繋がっていません。
なので、何かを学んで情報をインプットしただけでは、現実が変わらず、アドリブが出来ないままなのです。
インプットとアウトプットを繋げるイメージですが、頭と体を使って作業するイメージです。
例えば、私がレッスンの初回では2~3音でアドリブをする課題を出します。
その時に、単に音を鳴らすのではなく、無意識に歌えているか・・・を大事にしています。
歌えるというのは、指が動くことではありません。
使う1音1音の意味やイメージを知った上で、意図的に使い、体に指示を出すということです。
イメージは脳が司るので、ここでは脳を使います。
そこから、行動に移す必要があるので、体でアウトプットします。

現代人は思考しなくなる?!

これらを想像してみると感じるかと思いますが、脳と体を繋げる作業にかなりのエネルギーを消耗します。
はっきり行って、面倒臭い作業なのです。
インプットは、人から受け身で学ぶことが出来るので、楽なのですが、アウトプットは主体的に頭と体を使うので、多くのエネルギーが必要です。

最近は、便利なネット、SNSがあるので、分からないことはググって調べれば、答えが出てきますよね。
これこそが、現代人が思考しなくなる傾向になるのです。
ですが、何かをやろうとした場合、人から教えてもらったとしても、自分なりの解釈でかみ砕いて、体を使って物事を現実化するのは、いつの時代も変わりません。
だからこそ、なぜそこまでしても、アドリブしたいのか??音楽と関わりたいのか??というホンネの理由が必要なのです。
便利なネット社会では、答えはすぐ出てくるかもしれませんが、本当の意味で自分が腑に落ちる答えを得るには、自分で思考してその結果を体に指示する必要があります。
これが、ここでいうアドリブに適した脳を作る作業なのです。

私の受講生さんが、たった2回のレッスンでも、アドリブが出来る感覚を得られたのは、インプットとアウトプットを繋ぐ作業を続けた結果です。
このやり方が分からない人もいれば、分かってもやらない、やっても続かない、といった、先々にいろいろな障害が出てきます。
これを取り除きながら、インプットとアウトプットを繋げる作業をやった人だけが、アドリブが出来たり、曲が生まれたりといったクリエイティブな活動が可能になります。
逆に言うと、この面倒な作業こそが、何かをやる醍醐味であり、喜びだと私は思っています!
そもそも簡単に出来ることなんて、みなさんは興味を持ちますか?

アドリブに必要な知識と知恵はこちらにも書いています。
https://keiko-onuki.com/jazzpiano/

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