【保存版】ありのままの自分を表現することへの誤解に注意

もくじ

ありのままの自分の構造

音楽をやっている人であれば、ありのままの自分を表現出来たらいいな・・・なんて一度は思ったことありませんか?
最近は、自分らしい生き方をすることへの流れが出来ていますが、まだまだありのままの自分を表現する人は少ないなと個人的には感じます。

 

また、楽器であれば、ありのままの自分を表現するとはどういうことでしょうか?
実は、ここの理解を勘違いしていると、楽器の練習が辛いものになったり、やればやるほどなぜか、ありのままの自分から遠ざかるという状態になっていきます。
今日は、ありのままの自分がどいういうものなのかをお話します。

 

先ず、今の自分をみなさんは、どれくらい分かっているでしょうか?
自分のことだから、そんなの分かっているもなにも・・・と思うかもしれません。
ですが、「最も自分のことが分からないのは自分」というくらい、私たちは本当に自分のことがよく分かっていないということを私はお伝えしたいです。
逆に言うと、他人の方が、自分のことをよく分かっています。

 

実は、今の自分の構造は、2人の自分から成り立っています。

1人目は、偽者の私。
2人目は、本当の私。

この2人を合わせて、初めて今の自分が存在しています。

 

どうでしょうか?
偽物の私がいるなんて・・・となりましたか?!

実は、今日最もお伝えしたいことは、ありのままの自分を表現する時に、殆どの人が、偽物の私を、本当の私としてのありのままの自分だと、勘違いしやすいという点です。
ありのままの自分とは、あくまで2人体制でありのままの自分なのです。

 

楽器をやっている理由は何でしょうか?

では、みなさんに一つお聞きします。
今、楽器をやっている方は、なぜ楽器をやっているのでしょうか?
少し考えてみて下さい。

 

実は、今、出てきた理由こそが、偽者の私が言っている理由なのか、本当の私が言っている理由なのかが見える瞬間なのです。

例えば、

・この技術を身につけなければ私は一人前ではない
・この技術を身につければ恥をかかない
・この技術を身につければ何か欠けているものが埋まる感じがする
・これをやれば私は認められる

 

もっといろいろなことが言えますが、一部を挙げてみました。
このような感覚で楽器をやっているとしたら、それは、偽物の私が言っている可能性が大きいです。
偽物の私は、不足感からくる、先が見えないことへの対策を義務として取り組むような発言をします。
こんな感覚で楽器を練習し続けると、燃え尽きやすくなったり、体に支障をきたしたり、メンタルが落ちることが多いです。

 

手の湿疹が7年続いた私の話

こんなことに関心を持ったのは、そもそも私も同じ経験があるからです。
私には過去、ジャズピアノを1日6時間練習していた時期があったのですが、その時は楽しくて楽しくて仕方がありませんでした。
朝起きるときも、やった~!今日もピアノが弾ける~!という思いと同時に、ベットから出てきたくらいです。
ところが、毎日、6時間練習を続けて半年くらい経った時に、手の指がものすごく痒くなってしまいました。
そんなに水仕事をしたわけでもないのに、どうしてだろう??と思いました。
ですが、日に日に指の湿疹が酷くなり、皮膚科で塗り薬をもらうも、一時的にしか、湿疹はよくなりませんでした。
そんな期間が、おおよそ7年くらい続きました。

 

実は、体の不調をきたす理由は、自分の想いが根源と言われています。
諸説あるかもしれませんが、いろいろ学んだり、私の体験を踏まえると、私はこの考え方を支持しています。
検索すると分かりますが、体の不調には全てメッセージがあり、どの箇所にどんな症状が出ているかで、その人が隠し持っている本音が見えるのです。
そんな知識は、当時知らなかったので、本当によく分からず困っていました。
ちなみに、手が意味するメッセージは、経験を意味するので、義務で何かをやっていると、手に不調をきたします。

 

そして、今になって分かったことは、私が、6時間もの練習を毎日していた本当の理由が、偽物の私が言っていた可能性が大きかったということです。
私は楽しくて楽しくてピアノを弾いていたつもりでしたが、実は、人目を気にしたり、人に対しても気を遣う性格なので、その手前、完璧な自分になろうとしていたのです。
もちろん、音楽の構造やアドリブの仕方も分かってきたので、それは本当に楽しかったのですが、それとは別に、完璧な自分を目指そうとしていた自分に後から気付きました。
この完璧な自分を目指そうとする自分こそが、「偽物の私」になります。

 

本当の私はどんな私?

では、本当の私ってどんな私だろう・・・と気にする方もいらっしゃると思うので、ここでは簡単に説明します。
それは、偽物の私の反対の状態の私です!
とってもシンプルですよね。
つまり、偽物の私と、対極にある本当の私が、2人手を取り合って、今の私が存在しているイメージです。
また、偽物の私は、本当の私を知るために必要な存在なので、消えることはありません。
殆どの人の人生が、偽物の私からスタートするというストーリーを辿る傾向があるので、殆どの人が偽物の私しか知らず、それがあたかも、本当の私だと思っています。
だから、過去の私のようにピアノを練習すればするほど、手に湿疹が出来るという状態が起こってしまいます。
偽物の私を潰すために、楽器の練習をしていないか?は要チェックです。

 

また、本当の私は、偽物の反対の状態なので、かなりビックリします。
例えば、私の場合、「私は弱い」と思っていましたが、本当の私は「私は強い」となります。
今の私は、強い!と言い切れないまでも、確かにそうかも・・・というところまで、シフトしています。
いきなり、真逆の本当の私を認めるには、心が抵抗するので、ここの受け入れは、ステップが必要です。

最後に、みなさんが本当の私として、楽器を演奏するための魔法の言葉をお届けします。

 

それは、

本当の私がどんな自分だったから、どういう理由で楽器を演奏しているのだろうか?

本当の私がどんな自分だったから、どんなスキルが必要なのか?

 

これを自身に投げかけてみて下さいね。

 

番外編      ~ 最適な場所 ~   暁希優里 作

 

一本のヒマワリを買ってきた

そのヒマワリは首がうなだれている

それでも花瓶に生けてみた

やっぱり首がうなだれている

せっかく黄色い花を咲かせているのに

今度は花瓶にヒマワリをテープで貼ってみた

やっぱり首がうなだれている

そうだ

切ってしまおう

ヒマワリの首が短くなる

小さな花瓶に生けてみた

今度は首が上を向く

明るい黄色が上を向く

 

 

 

 

音楽の上達に必要な、メンタルや思考のお話はこちらにも書いています。
https://keiko-onuki.com/jazzpiano/

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